虚無日記

ニヒリズム

衛生が許せば、ネコ舐めたい

 

我が家にいるネコ、あんずちゃんは今年で2歳を迎えた。

 

現在、実家を離れて暮らしてはいるが、実家は車で10分ということもあって、あんずちゃんは実家と我が家を行ったり来たりする特殊な環境に身を置いている。

 

実家勢と我が家勢の水面下でのネコちゃん愛情取り合いバトルが繰り広げられ、ネコちゃんは両家からちゅ〜るをまんまと得られており、ネコちゃん自身もちゅ〜るを貰っていません面で両家にシッポを振るスキルが爆上がりしているところだ。

 

そんなあんずちゃんを飼い始めてはや二年、一言でいうならば

 

衛生が許せば、ネコ舐めたい

 

 

この一言に尽きる。

ネコが毛づくろいをしているときの顔を見たことがあるだろうか。

完全に美味しいものを食べている顔をしている。

 

政府が衛生という言葉で抑止しているから人類はネコを舐めないのであって、その法が解かれた日には、人類の1日のルーティンにネコちゃん舐め舐め毛づくろいタイムが組み込まれると想像に易い。

 

わらび餅のごとき肉球、わたあめがごとき体毛。

白玉がごとき体躯、ほんのり磯の香りの口元、どこをとっても遜色のない舐めたさ。すっごい好きでーす!!やったー!!ネコちゃんへ、お世話になっております。いつも遊んでくれてありがとうございます。引き続きよろしくお願い致します。

 

白玉がごとき魅惑ボディのあんずちゃん、生まれはとある近所のお寿司屋さん。

お寿司屋さんに居着いてしまった野良猫ちゃんが産んだ赤ちゃんなのだ。私も野良猫ならお寿司屋さんに居着くだろうなという思いしかない。

 

そして、赤ちゃんをみてまんまとメロメロになってしまった母親が連れて帰ってきたのである。実家にはワンコちゃんがいた為反対していたのだが、あまりの天使さに一目見た時は生まれてきてくれてありがとうございますと跪いたものだ。

 

ワンコちゃんネコちゃんともにベタベタに愛されて育ったわけだが(ネコはワンコにはクソほど嫌われていた)先日ワンコのマロンくんは老衰で旅立ってしまった。

不整脈が起こり、入院した矢先一週間ほどで多臓器不全を起こしそのまま心臓が止まってしまったそうだ。

かねてよりこの世に間違えて舞い降りてしまった天使だとは思っていたが、本当に天使になってしまうとは、深く悲しんだし、いつまでたっても悲しいもんは悲しい。ワンコちゃんには何度も指を食いちぎられかけたが、本当に可愛いワンコだった。本当にありがとう。本当にありがとう。ネコちゃんはワンコのお供えをありえんスピードで奪い去っていきめちゃくちゃに怒られていた。

 

現在、母親からは「あんずがマロンのお骨おとした😠💢」というあまりにも不謹慎なLINEが度々入る。私はそれになんともいえないという気持ちを込めて、なんともいえない感じのスタンプを一つ、返信するのだった。

 

しばらくワンコとともに過ごし、代々犬飼いの家庭に居たからか、あんずちゃんはどこか犬っぽいきらいがある。常に人間のそばをうろうろし、風呂やトイレを出待ち。一人で二階に行ったと思ったら、人間がついてこないとウニャウニャ文句を垂れながら一階へ降りてくる。

 

よく懐くあんずちゃんに我が家勢、実家勢両家ともちゅ〜るの開け口がガバガバになってしまうのであった。ネコちゃん、長生きしてね。ネコちゃん、

 

 

 

べろちゅーしてもいいか?